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被害は「災害級」 稲刈り後直ちに調査へ 中川上越市長が渇水被害田視察

板倉区不動新田でこしいぶきの田を視察する中川市長(右)。地滑り地帯なことから、田のひび割れの早急な調査を行う考えを示した

 上越市の中川幹太市長は29日、同市内6カ所の水田で渇水や高温による被害状況を視察した。被害を「災害級」と語り、稲刈り後直ちにひび割れ状況などの調査に着手する方針を示した。

 市長による視察は16日に牧区坪山で行ったのに続いて2回目。市内の全般的な状況を把握するためで、吉川区町田、浦川原区虫川、安塚区坊金、牧区高尾、清里区上田島、板倉区不動新田の水田を視察。農業者から状況を聞いた。

 板倉区不動新田では川から取水する用水で水をまかなう水田を視察。田にひび割れが確認されたほか、こしいぶきの田では土が浅い部分で稲が枯れ、倒れた状態となっていた。農業者の大谷貞夫さん(70)は「地滑り地帯のため、(刈り取り後に)大雨に降られると二次災害が心配」と語った。

 中川市長は「来年以降に営農ができるよう、早急に対応をとっていかなければならない」と語り、ひび割れ調査の迅速な着手を強調。広範囲で被害が出ていることから、補修の発注が集中することが考えられるとし、「稲刈りが終わり次第直ちに調査し、優先順位の高いところから」と話した。

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