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〈なおえつ うみまちアート2023〉歩いて体感〝直江津文化〟 寺社巡り地域を知る

八坂神社の拝殿で船絵馬を見学する参加者
眞行寺で経蔵の基壇に使われている笏谷石を見学する参加者

 街あるきイベント「ぶら~り直江津さんぽ」の第1回が27日、上越市の直江津地区で開かれた。参加者は高低差のある街の風景を楽しみながら、歴史や文化を再発見していた。

 「みんなでつなごう なおえつうみまちアート2023」の一環。約15人が参加した。住民団体「まちおこし直江津」の佐藤和夫代表がガイド役となり、船絵馬や笏谷石(しゃくだにいし)など、北前船のゆかりや港町の風情が感じられるスポットを案内した。

 一行は西本町4の八坂神社を出発し、眞行寺、大神宮、夷稲荷神社、日野宮神社、泉蔵院などを巡る約2キロのコースを歩いた。

 八坂神社では拝殿に上がり、航海の安全を祈って奉納された船絵馬「福栄丸」を見学。海運の拠点の割に、市内に残されている絵馬の数は少ないと佐藤さんは話した。

 能「竹の雪」の舞台となった眞行寺では、直江津の繁栄ぶりを伝える回船問屋の墓や、笏谷石が使われた経蔵の基壇を見学した。

 実家が五智にあるという藤原幸子さん(46)は「古いまちの歴史を勉強したくて参加した。八坂神社のいわれなどが分かり、歴史の良さを知ることができて良かった」と話していた。

 次回は9月3日。なおえつうみまちアートのホームページから31日までに申し込む。

眞行寺で経蔵の基壇に使われている笏谷石を見学する参加者