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太鼓通じ共生考える 長崎県の瑞宝太鼓が迫力の演奏披露 直江津東中

力強い打音と、美しい姿に生徒たちから大きな拍手が送られた

 上越市立直江津東中(相澤顕校長、生徒477人)で24日、「障がい者長崎打撃団瑞宝太鼓」(長崎県雲仙市)によるミニコンサートが開かれた。生徒たちが迫力たっぷりの演奏を鑑賞し、共生や自己表現について考えた。

 「瑞宝太鼓」は知的障害の当事者メンバーで構成するプロの和太鼓集団。25日に上越文化会館で開かれるコンサートのため上越市を訪れている。同コンサートでは全盲のシンガー・ソングライター、佐藤ひらりさんと共演する。

 同日は同校の2学期初日で、学校生活の盛り上げと人権教育のため瑞宝太鼓を招き、全校生徒が鑑賞した。

 ミニコンサートではさまざまな太鼓を使った力強い演奏に加え、太鼓の解説や生徒たちの太鼓体験などを行った。演奏の合間には団員たちが中学生へメッセージ。川原慧介さん(34)は「コミュニケーションは大変だが、何でも一生懸命に打ち込むことは得意。練習で体にしっかりたたき込むので、間違えない自信がある。太鼓を通して精いっぱい自分を表現したい」と語った。

 新川翔太君(3年)は「和太鼓は初めてだが、想像以上。団員全員が一生懸命なことが伝わって楽しかった」と話した。