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ファンタジーの世界表現 10月まで「篠崎正喜展」 樹下美術館

鮮やかで優しい画風で描かれた篠崎さんの作品が並ぶ会場

 頸城区城野腰の樹下美術館(杉田玄館長)は10月17日まで、「篠崎正喜展」を開いている。絵本やポスター、CDのカバーなど多彩に活躍する作家の作品を上越で初展示している。開館時間は午前10時から午後5時まで。

 篠崎さんは絵本『「父は空 母は大地』『青いナムジル』などの絵本や劇団四季、東京国際映画祭のポスター、「ヤン坊マー坊天気予報」テレビCMの背景などを手がけている。杉田館長は自身が植物の細密画を描き始めた30年ほど前に知り合い、その間に収集した作品を初展示している。

 展示は25点。『青いナムジル』の原画や東芝EMIのCDカバー、渡辺正行さん主宰の劇団ポスターなどが並んでいる。温かみとファンタジー感あふれる画風で、近づくと密度の濃い描き込みで光や陰影を表している。展示に合わせて篠崎さんが出品した作品やデッサン作品も飾られている。 杉田館長は「色が鮮やかでグラデーションが美しく、ファンタジーが必ず入っている。宝石のような作品」と話した。入館料は300円(中高生100円、小学生50円)。

 10月12日午後3時から、篠崎さんの講演会「生成AIと美術」を開く。申し込みは同館(電025・530・4155)へ。