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〈終戦の日〉15カ寺で「平和の鐘」 手合わせ戦没者追悼 妙高市遺族会

正午の時報とサイレンに合わせ鐘を響かせ、手を合わせる列席者

 妙高市遺族会(間島英夫会長)は15日、7支部の協力寺院15カ寺で梵鐘(ぼんしょう)を鳴らし戦没者を追悼、恒久平和を願う「平和の鐘」事業を実施した。

 同会によると、市内の戦没者数は1691柱。従来は新井別院の忠霊塔前で戦没者追悼式を執り行ってきたが、遺族の高齢化が進み炎天下での式は負担が大きくなり、平成28年度から各支部・集落ごとに行う形になった。

 このうち同市長森の唯念寺(尾崎秀英住職)には、尾崎貴英副住職、会員ら6人が列席。正午の時報とサイレンを合図に9回鐘を打ち、静かに手を合わせた。梵鐘を担当した笠原孝雄さん(73)は「人口減の中だが、思いを次へと引き継いでいければ」などと話した。