気象庁によると、強い台風７号は１５日、近畿から東海にかなり接近し、上陸する恐れがある。その後、北上し、１６日午前９時には日本海にあって、北北東に進むとみられる。本県は１５日から１６日にかけて接近すると予想され、強風や局地的な大雨に警戒する必要がある。また台風はゆっくりと進んでいるため、影響が長期化する恐れがある。

　１５日午前３時の台風７号は中心の気圧が９７５ヘクトパスカル、最大風速３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルになるとみられている。新潟地方気象台によると、１５日は南寄りの風が吹き、最大風速は上越の陸上１０メートル、海上１３メートル、１６日は陸上１０～１４メートル、海上１５～１９メートル程度吹くとみられる。１５、１６日の波の高さは２・５メートル。

　雨は１５日から台風の影響を受け、上越の多い所で午後から雷を伴い１時間に３０ミリ程度降るとみられる。１５日午後６時までの２４時間雨量は５０ミリ。同気象台は台風が予報通りに進んだ場合、本県付近には南からの湿った空気が入り続けるため、１７日以降も雨が降る可能性があるとしている。

◇農業者へ水管理　など呼びかけ

　上越農業普及指導センターは１４日、台風の接近に伴うフェーン現象が発生し、１６日ごろまで高温が予想されるため、農業者に対し高温となる前にかん水を始めるなど水管理の徹底、用水下流域の水不足を引き起こさないため、水の掛け流しを行わないことなどを呼びかけた。