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「はやぶさ2」の成果解説 ISAS清水博士が講演 清里区でスターフェス

清水博士が「はやぶさ2」の成果と今後を解説した

 清里区青柳の「上越清里星のふるさと館」は13日から15日までの午前10時から午後10時まで、スターフェスティバルと題し、天体写真展や工作教室、星空観望会などを開いている。

 15日は午後6時からバイオリニスト・牧田由起さんのコンサート、夜はペルセウス座流星群などを観察する観望会を開く予定。

 13日は宇宙科学研究所(ISAS)の清水幸夫博士が講演。地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」に着陸、2020年12月、リュウグウの表面物質が入ったサンプルを地球に投下した小惑星探査機「はやぶさ2」について解説した。

 清水博士はサンプルから水が発見され科学者を驚かせたこと、水の発見は地球で生命や水が生まれた起源を考える材料になると述べた。

 はやぶさ2は現在、地球から2億6000万キロ離れた宇宙を飛行中。31年に直径約30メートルの小惑星へランデブー(速度を合わせ接近、着陸)を目指す。清水博士は「微小小惑星の調査はプラネタリーディフェンス(天体の地球衝突から人類を守ること)にとって重要」と解説した。

 主催した天文指導協力員会の稲葉浩一会長は「今後も多くの天文ファンを魅了できるよう、活動を続けていきたい」と話した。