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上越の自然 満喫し交流 南葉高原キャンプ場 東京から子どもら168人

10日に行われた開会式。東京から訪れた子どもたちら168人が3泊4日で、南葉高原キャンプ場でさまざまな活動に取り組む

 NPO法人東京少年少女センター(神代洋一理事長)によるキャンプ体験が10日から3泊4日の日程で、上越市中ノ俣の南葉高原キャンプ場で開かれている。東京都内の小学生から中学生、保護者とスタッフら合わせて168人が滞在中、キャンプ場をはじめ自然の中でさまざまな体験を行う。

 年齢の異なる子どもたちによるさまざまな交流活動や、子どもの居場所づくりに取り組んでいる同センター。普段は地域ごとに活動しているが、年1回の夏のキャンプは全地域が一堂に会し、さまざまな交流体験を行う。52回目の今年は4月から7月まで、南葉高原キャンプ場を視察し、会場に決定。同キャンプ場でも多くの人が利用する季節のため、テントを張れるエリアを拡大して対応した。

 10日はフェーン現象による高温のほか、強風でテント張りにも影響が出たが、開会式は無事開会。海から山までを一望できる景色や、夜の星空などに思いをはせる子どももいた。11日はグループごとに南葉山で活動、12日は地域を問わず海や妙高山へ繰り出し、夜はメインイベントの大キャンプファイアを行う。

 神代理事長(70)は「管理され過ぎておらず、自分たちでできることがあるキャンプ場は意外と少ない。関係者の皆さんも視察から対応いただき、地域の魅力を伝えてくれた」と感謝し、「来年以降もここで開けるか検討していきたい。いずれは地元の子どもたちとの交流などもできれば」と今後を見据えた。

 南葉高原キャンプ場管理運営協議会の高橋敏光会長(83)は「200人近い団体の利用は初めて。しっかり視察し、選んでもらえてうれしい」と語り、「標高480メートルの高原からの眺めや自然、夜空など、上越の自然を楽しみ、思い出にしてもらい、また来てもらえたら」と願った。