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夜空の大輪に歓声 能生ふるさと海上花火大会 4年ぶり通常規模

弁天岩の周りで大音響とともに扇形に開く水中爆雷や爆雷。能生海上花火ならではの圧巻の光景を繰り広げた

 糸魚川市能生地域の夏の一大イベント「能生ふるさと海上花火大会」(同実行委員会主催)が5日夜、能生海岸で行われた。今年は4年ぶりにコロナ禍前と同規模で実施。約1万5000人(主催者発表)が来場した。

 呼び物でもある弁天岩周辺で開く迫力満点の爆雷や水中爆雷をはじめ大輪の尺玉、複数箇所一斉に連続して打ち上げる豪華なワイドスターマインも登場し、約2000発が夜空と海上を彩った。

 今年は70回を数える記念大会。地元事業所や住民、出身者などから寄付、協賛とメッセージが寄せられ、52プログラムが組まれた。大貫慶一実行委員長(能生商工会会長)は「諸先輩方が回を重ねてきた地域総ぐるみの花火大会」とし、市内外から繰り出した大勢の見物客に「弁天岩ジオサイトの尾山に反響する迫力を楽しんで」と呼びかけた。

 間近で観覧できるメイン会場の弁天浜は、家族連れや友人グループなどでにぎわい、打ち上がるたびに歓声と拍手が起こった。市内在住の50代女性は「久しぶりに花火を見て夏を感じられた」と満足していた。