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東京電力HD新潟本社 原発の安全対策紹介 VRで施設見学など 6日までイオン上越店で

VRによる発電所見学などに多くの親子が集まった

 東京電力ホールディングス新潟本社(新潟市中央区)は5、6の両日午前10時から午後4時まで、上越市富岡のイオン上越店で、柏崎刈羽原子力発電所で進めている安全対策を紹介し、市民の声を聞く「コミュニケーションブース」を設けている。

 5日は子どもを連れた家族が多く訪れ、手巻きの発電機で電車の模型を動かしたり、仮想現実(VR)で同発電所の全景や設備を見学したりした。デジタルサイネージに表示されたアバターが出題する、柏崎刈羽原発や電気に関連するクイズも楽しんでいた。

 コミュニケーションブースの担当者は「柏崎刈羽原発の安全対策への取り組みを、上越でもしっかり伝えていきたい。8月は発電所にあるサービスホールの見学希望もいっぱいになった。ぜひ訪れてほしい」と話した。

 柏崎刈羽原発を巡っては原子力規制委員会がテロ対策に問題があるとして、2021年4月、東京電力に事実上の運転禁止を命令。その後、改善状況について追加検査を行い、原子力事業者としての適格性も今後再確認することにしている。