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上江用水で取水制限 関川水系土地改良区 2日置き50% 笹ケ峰ダム貯水量低下

取水制限のためゲートを半分閉める作業(清里区で)

 関川水系土地改良区は、7月21日の梅雨明け以降降水がほとんどなく、笹ケ峰ダム(妙高市)の貯水量が低下したことなどを受け、同29日から幹線用水路の上江用水で、2日置きに50%の取水制限を行っている。

 取水制限は上流域のゲートを半分閉めることで行う。制限により下流域まで水を十分に届ける狙いがある。4日は清里区などで午後5時にゲートを閉める作業が行われた。

 同日午後6時時点の笹ケ峰ダム周辺の貯水量は618万トンで、貯水率は67・1%。このまま放流を続け、降雨がなかった場合、25日に貯水量はゼロになる見通し。台風によるフェーン現象などが発生した場合、水田に水を供給できず水稲の大幅な品質低下を招く恐れがある。

 同土地改良区は「フェーン現象は警戒している。25日以前でもフェーンの場合は最大限努力する」としている。