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「問題視しない」 通年観光計画プロポーザル 議会対応で石田議長 上越市議会

 上越市議会の石田裕一議長は4日、報道陣の取材に応じ、市が6月に事業者を選定した「通年観光計画策定支援業務委託」のプロポーザルについて、選定された事業者がプロポーザル実施前から同業務の遂行に深く関与していたとみられることについて、特段問題視しない方針を明らかにした。

 石田議長は「記事で知った。議会としては3月定例会で予算を通しているので」として、議会としての対応があるとすれば、来年9月の市議会で行われる決算審査だとした。

 市議会は3月定例会で、プロポーザルに要する費用794万円余りを含む市の一般会計予算案を賛成多数で可決している。

◇「私なら言わない」 中川市長発言で石田議長 市長に苦言呈す

 また石田議長は、7月5日に中川幹太市長が新潟経済同友会との会合で、上越市内の高校の実名を挙げて「県内ではレベルが下の方にある」と発言した件について、7月下旬に市から説明を受けたことを明らかにした。

 石田議長は生徒への影響を考慮し、議会として対応しない方針を示した。一方で「市長の発言は重い。慎重に発言してほしい」と苦言。「中川市長は慎重さを欠いたか」との問いに対し「私なら発言しない」と答えた。