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議員定数を検討議論 「削減ありきでなく」 検討組織の設立決まる 上越市議会

議員定数に関する検討組織の立ち上げについて協議した

 上越市議会は、懸案としている定数(現行32)変更の検討について、議員10人程度で構成する検討組織を設け、議論を始める。ただ、議論できる期間が短く、来年4月にも行われる予定の市議選で反映されるかは不透明だ。

 4日に開かれた各派代表者会議で決まった。6会派の代表者と無所属の議員が出席し、共産党を除く全ての会派が検討組織の設立に賛成。7日以降、検討委員を選任し、9月4日から始まる予定の9月定例会前に初会合を開きたい考え。反対した共産も委員を出す。

 会議では「議論は避けて通れない」という意見の一方、「定数減になるとすると、市民への周知期間も必要だ」「議論する時間が少な過ぎる」といった声が出た。共産は「定数削減を議論する素地がない。定数を増やせという市民の意見もある」として反対した。

 石田裕一議長は「定数を減らすだけの検討ではない。残り9カ月の任期で結論は出ないかもしれないが、市民の声を聞き、しっかり意見を交わしたい」と述べた。