JAのコシ仮渡金「焼け石に水」 上越市 中川市長が発言  

 上越市の中川幹太市長は20日行われた市議会一般質問で、JAえちご上越が本年産JA米コシヒカリ(60キロ当たり)の仮渡金を、前年比100円増の1万4100円としたことについて「物価高騰の折に焼け石に水だ」と述べ、上げ幅が少ないと批判した。
 武藤正信氏(創風)の質問に答え、武藤氏は「その通りだ」とした。
 中川市長は自身も農業者だったと自己紹介し、資材の高騰などを踏まえると、同JAの上げ幅は「全く役に立たない」と切り捨てた。
 仮渡金は、JAが生産者の出荷に際して支払う前金のことを言う。JAは販売見通しが立った時点で、販売見込額から経費と仮渡金を除いた額を追加払いし、精算する。金額の設定はJA全農などが示す金額や販売状況などを考慮して算出される。前年の2022年は、21年比で1300円増の1万4000円だった。