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〈全国高校野球新潟大会〉上越、高田に逆転勝ち 北城、帝京長岡に敗れる

【高田―上越】上越は七回裏二死二、三塁、暴投で三走橋本が生還し、4―2とリードを広げる。高田は中戸のベースカバーも及ばず
上越は七回裏二死一、二塁、途中出場の6番下室が右前適時打し、3―2と再び勝ち越す

 第106回全国高校野球選手権新潟大会は3日目の7日、4球場で2回戦が行われた。昨秋と同じカードとなった上越勢対決は第5シード上越が高田に4―2と逆転勝ちし、3回戦に進出。1―2とされた直後の七回裏に3点を入れ勝ち越した。高田北城は、春季北信越王者の第1シード帝京長岡に序盤無失点で食らいついたが中盤に失点を重ね0―7、七回コールド負けした。8日も引き続き2回戦が行われる。

◇終盤に力発揮 富澤踏ん張る 上越

 ◇2回戦

 【柏崎市佐藤池】

 ▽第1試合

高田

000001100|2

10000030×|4

上越

 (高)中戸―市村

 (上)富澤―橋本

 ▽二塁打 山崎力(上)

 ○…昨秋の初戦(上越5―3高田)の再現となった試合は両校の意地がぶつかり白熱、再び上越が競り勝った。七回裏に3点を入れ、試合をひっくり返した。長野県内で指導歴が長く今春就任した池田剛幸監督は「夏の初戦は何回やっても難しい。打てない、取れないを想定してきたので後半慌てなかった」と選手たちを評価した。

 春季大会準々決勝で関根学園に八回に7失点し逆転されてから、「7~9回を勝つこと」を課題に練習試合などで取り組んできた。

 1―2とされた七回裏に先頭の1番山崎力也(3年)の二塁打で口火を切り、2番富澤遙斗(同)の左前適時打で同点、5番橋本昊樹(こうき、同)が申告敬遠された後、途中出場の6番下室咲哉(同)が右前適時打し、勝ち越した。下室は「前の打席がチャンスで凡退だったので、何とかしないとと思った」と、外角直球を逆らわずにはじき返した。

 先発富澤は8安打、5四死球の苦しいマウンドも要所を締めた。「勝ち越してくれたので、そこからリズムに乗れて投げられた。向こう(高田)の圧が大きかった。ピンチで抑えられて良かった。高田高校の分も頑張りたい」と決意を話した。

◇中戸気迫の投球 一時逆転も涙 高田

 ○…高田は気持ちの乗ったプレーでシード上越と接戦を展開したが、あと一歩及ばず。夏5年ぶりの勝利に届かなかった。太田雄一監督は「中戸(裕樹、3年)が踏ん張ってゲームをつくってくれたが、なかなか一本が出なかった」。七回に2―1と勝ち越した後、なお好機でリードを広げられなかった場面などを指摘し、「ここというところで打った相手をたたえるしかない」と潔く話した。

 七回表に一死二、三塁から一時勝ち越しとなる中前適時打を放った3番市村咲哉(3年)は「仲間がつないでくれたので絶対にかえすと思った」。その裏、1番から始まる相手の攻撃については「注意はしていたけど抑えきれなかった」と悔しさをにじませた。

 「自分のリードを信じて構えたところにしっかりと投げてくれた」(市村)と評する中戸は持ち前の気迫の投球を見せた。「逆転された回はボールが甘かった。野球が終わった感覚がなくて…」と、試合直後は負けた実感が湧かない様子。チームを分析する副主将の澤海瑛太(3年)は「逆転したけどこのままいかない、追い付かれると思っていた。最後は相手が一枚上だった。同じ上越勢として勝ち進んでほしい」と思いを託した。

     ◇

 2安打1死球1犠打などでつないだ2番松木悠哉(3年) 大会の大きな舞台で今までやってきたことを発揮できて最高でした。

◇王者にひるまず 左腕持ち味発揮 高田北城

 【三条パール金属スタジアム】

 ▽第1試合

高田北城

 0000000|0

 000340×|7

帝京長岡

 (七回コールド)

 (高)金田、宮本―今井

 (帝)武田―有馬

 ▽本塁打 渡邉(帝)▽二塁打 市川(高)

 ○…第1シード帝京長岡相手に、高田北城は技巧派左腕・金田(かなだ)虎恭(3年)が先発。三回まで相手打線を3人ずつで打ち取る「完璧な立ち上がり」(牛木晃一監督)。だが、打者二巡目となった四回に3連打から暴投、味方エラーなどが絡み3失点、五回には3点本塁打などを浴びた。

 金田は「3回までは自分の投球ができたが、二巡目になって変化球が要所で決まらず、カウントが悪くなって甘いストレートを打たれた」と投球内容を分析。これまでフォームを変えるなど試行錯誤してきて、「緊張したけど楽しく投球できた。帝京長岡と勝負できて良かった」と振り返った。

 打線は0―0の三、四回に好機をつくったが、先制できなかった。牛木監督は「北信越チャンピオン相手に先に点が取れていれば」と話しつつ、「ひるまずによくやってくれた。3年生は後輩に戦う姿勢を見せてくれた」とねぎらった。

◇きょうの上越勢

 ◇2回戦

 【柏崎市佐藤池】

(1)長岡大手―上越総合技術(午前10時)

(2)三条東―高田商・新井・海洋(午後0時30分)

上越は七回裏二死一、二塁、途中出場の6番下室が右前適時打し、3―2と再び勝ち越す
高田は七回表一死二、三塁、3番市村が中前適時打し、2―1と勝ち越しに成功する
試合後、互いに歩み寄り、健闘をたたえ合う上越と高田ナイン。場内から大きな拍手が起きた