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学校給食甲子園優勝の新井中央小を視察 「食育月間」で県の佐野教育長ら 給食充実、食育推進へ

2年2組の教室で、佐野教育長(正面右から2人目)らが学校給食を視察。岡田栄養教諭(左)が食の大切さを伝えた
緊張しながらも給食を味わう児童

 農林水産省の定める6月の「食育月間」に合わせ、県教育庁の佐野哲郎教育長らが13日、妙高市立新井中央小(小林朋広校長、児童282人)を視察した。同校は昨年12月に開かれた第18回学校給食甲子園で栄養教諭・調理員ペアが優勝するなど、食育に熱心に取り組んでいる。

 今回の視察は、学校給食の意義や現状について県、市の行政や教育関係者の理解を深め、県産、地場産の活用促進を図るとともに、生きた教材として学校給食の充実と食育の推進を図る趣旨で行われた。

 妙高市は昨年4月から、3歳以上児から中学校卒業までの給食完全無償化を実施。市内の小中学校10校で自校炊飯、総合支援学校で近隣小との親子給食制を採用している。小学校1校を除く9校では調理業務を委託している。

 開会式に同市から城戸陽二市長、塚田賢教育長、同校から小林校長、学校給食甲子園に出場した岡田小野江栄養教諭らが出席し、取り組みを説明。城戸市長は「県内でアレルギーなどの問題が出ていた時期だったので、妙高市にとって明るいニュースだった」と昨年の快挙を振り返り、「妙高市の給食、教育全般に対するものを見ていただき、ご指導いただければ」と願いを伝えた。

 同日の献立はご飯、牛乳、鶏肉と車麩(くるまふ)の「しょうの味(み)」だれがけ、干し大根ののり酢あえ、竹の子汁。妙高産、県内産の食材がふんだんに使われた。1年生は調理前、タケノコの皮むきを手伝った。

 2年2組の教室で佐野教育長は、児童と一緒に「日本一の給食」を味わい「おいしい」と感心。岡田栄養教諭は動画で1年生の作業の様子を紹介、郷土の発酵食品「しょうの味」などを解説し、「先人の知恵から無駄のない食を」と食育の大切さを教えた。児童は、いつもとは違う雰囲気に緊張しながら「おいしかった」と笑顔で答えた。

 調理の様子も視察した佐野教育長は「皆さんがコミュニケーションを取って衛生管理、安全性に注意を払い調理されており、非常に勉強になった。妙高市、新井中央小の取り組みを他の学校にも情報提供したい」などと成果を話した。

緊張しながらも給食を味わう児童