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出雲大社の宝物 糸魚川に ヒスイの勾玉複製品を展示 長者ケ原考古館で

真名井遺跡から出土したヒスイの勾玉の複製品に見入る市民ら(長者ケ原考古館ガイダンスルームで展示)
最高の品質とされる実物を忠実に再現した透明感と深い緑色の美しさ

 糸魚川市一ノ宮の長者ケ原考古館は6日から、島根県立古代出雲歴史博物館所蔵のヒスイ製勾玉(まがたま)複製品を展示している。実物所蔵は出雲大社。期間は5月12日まで。

 ヒスイの勾玉は弥生時代の所産、糸魚川産の物とされている。展示説明などによると、出雲大社摂社の「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」(命主社)裏手にある真名井(まない)遺跡で1665(寛文5)年に大社造営のために大石を切り出したところ、その下から銅戈(どうか)と共に発見された。

 今回の複製品の展示は奴奈川姫(糸魚川市)、大国主大神(島根県出雲市)、建御名方神(長野県諏訪市)の3市が連携し設立した団体「神話の縁結び かみがたりネットワーク」の交流活動を進めてきた中で実現した。

 初日に展示記念セレモニーを行い、長者ケ原遺跡友の会や市関係者ら約30人が参加。同ネットワーク会長を務める米田徹市長は「こんな立派なヒスイがあったんだと感激。出雲大社の宝物とされ、産地の人間として誇らしく、里帰りしてきたことをうれしく思う」とあいさつした。

 市学芸員の小池悠介さんが展示解説を行い、参加者は当地のいにしえに思いをはせながら美しいヒスイの勾玉を見つめた。

 開館時間は午前9時から午後4時30分。入館料一般300円。小中高校生200円。市内の小中高校生無料。

◇10日に総会 記念講演など かみがたりネットワーク

 かみがたりネットワークの総会が「糸魚川けんか祭り」に合わせて10日、同市内で開かれる。記念講演会を同日午後2時30分から、同市大町1のヒスイ王国館で開く。

 オープニングアトラクションは奴奈川姫を歌う会。郷土史家の土田孝雄さんが「なぜ!?『古事記』に大国主大神と奴奈川姫のラブロマンスを書き残さなければならなかったのか」、日本画家の川崎日香浬さんが「『ぬな川』から世界へ―古代史から考察する越の国の開拓神たち―」と題して講演する。3市代表によるパネルディスカッションも行う。

 参加無料、申し込み不要。問い合わせは市商工観光課交流観光係(電025・552・1511)へ。

最高の品質とされる実物を忠実に再現した透明感と深い緑色の美しさ