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通年観光計画「慎重な計画遂行を」 全会一致で付帯決議 上越市議会

通年観光計画の遂行に当たり、慎重さを求める決議を全会一致で付した市議会。中川市長が決議を受け止め、今後どう進めるか注目される

 上越市の中川幹太市長が推進する「通年観光計画」に、改選前最後の市議会がくぎを刺した。

 23日に可決した一般会計予算に対し、全会一致で「市民との意見交換やその結果の反映を求める決議」を付した。1月に計画が示されて以降、内容の不透明性や巨額の予算を投じることへの疑問に納得のいく説明がなかったことから、市議会が足並みをそろえて物申した形だ。

 市議会では観光に関する特別委員会や所管の常任委員会、各議員の一般質問などで、多くの議員が通年観光計画の妥当性を中川市長にただしてきた。本年度は計画策定支援業務委託プロポーザルの妥当性、1月に示された計画の実現性や予算規模の適正性、訪日外国人旅行客(インバウンド)の需要を取り込めていない点などを批判してきた。

 決議案を提出した安田佳世氏(久比岐野)は「このまま通年観光計画に基づく取り組みを進めて良いのか迷う気持ちがないでもない。現状や意見を聞かれたが計画に反映されたとは思えないという市民もいる」と述べ、決議案には「計画は市民や地域の事業者、団体など市民の意見の反映や説明が不十分で、理解は得られていない」と記し、慎重な計画遂行を要求した。

 中川市長は3月定例会閉会に際し、同決議を挙げて「一部決議も付されましたが」と述べた上で、来年度予算をはじめ提出案件が全て可決されたことに感謝を示し、議場を後にした。