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美作百合佐保さん(上越市春日山町3)創始の日本舞踊美作流 さくらステージで公演 第99回高田城址公園観桜会 歌舞伎の要素加えた舞踊 県内初披露

美作流創始者の梅内ケイ子(美作百合佐保)さん
4、5年ほど前の美作流おさらい会のフィナーレ(提供写真)

 上越市春日山町3の美作百合佐保(みまさかゆりさお=梅内ケイ子)さん(88)が創始した日本舞踊美作流の公演が4月7日と13日、第99回高田城址公園観桜会のさくらステージで行われる。日本舞踊に歌舞伎の要素を加えた舞踊は今回、県内初披露となる。

 梅内さんは堺市生まれで、父親の転勤でさまざまな土地で暮らした。3歳から小学5年ごろまで過ごした母親の実家、岡山県美作市は地歌舞伎が盛んな土地柄で、せりふを覚え、子役の代役で舞台に立つなど歌舞伎に親しんだ。

 40年ほど前に乳がんを患い、気持ちを高め体を動かすために、ずっと好きだった日本舞踊を始めた。当時住んでいた茨城県つくば市で習い始め、「独特な動きの日本舞踊を世界に広めたい」との思いで2000年に流派を立ち上げた。ルーツとなる地歌舞伎に出合った美作の名を付け、古典舞踊を自分なりに表現。歌舞伎の要素も加え、せりふあり芝居ありの舞踊とした。

 8人でスタートした弟子は100人を超え、胃がんや脳梗塞、骨折を乗り越えて育成に努めてきたが、パーキンソン病と診断されて2代目に家元を譲り、娘夫婦の住む上越に移った。現在でも「宗家」としてリモートで指導を行っている。「形は変わっても踊りは身の回りにある」と話し、今はパーキンソン病の人のための踊りを作り、広めたいと考えている。

 さくらステージは4月7日正午、13日午後3時と同4時の3回出演。総勢35人でうち13人が小学生から高校生。観桜会にちなみ「夜桜お七」や「春よ、来い」などを上演する。今回は2代目家元が初めて振り付けした演目もあり、「(家元を退いてから)生で見るのは初めてで、はらはらする」と話しながらも楽しみにしている。

4、5年ほど前の美作流おさらい会のフィナーレ(提供写真)