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直江津の姿 多様に描く 地震で被害 旧酢屋呉服店の内蔵も イラストレーター・ひぐちキミヨさん

旧酢屋呉服店を描いたひぐちさん(右)とオーナーの保坂さん。絵には保坂さんが建物を引き継いだ時に居た白猫も描かれている

 上越市のイラストレーター、ひぐちキミヨさんは17日まで、同市西本町3の直江津ショッピングセンターエルマールで「なおえつ展」を開いている。

 地元の風景や店舗を描いたポストカードや原画を出展。今回は能登半島地震で被災した旧酢屋呉服店の内蔵も描いた。開場時間は午前10時から午後6時(最終日は同5時)まで。

 ひぐちさんは毎年この時期を中心に、同店で直江津の作品を中心とした展示を行っている。ポストカードは約500種類。人気の直江津駅や祇園祭、人気飲食店などを中心に、季節に合わせて観桜会の桜などもそろえている。

 ひぐちさんは旧酢屋呉服店(同市中央3)のオーナーの保坂清美さんとは、「まちおこし直江津」で共に活動するなど親交が深く、同会のイベントや会議などで建物を利用することが多かった。近隣への影響を考えて「断腸の思い」で蔵を解体した保坂さんのために、屋内から蔵の入り口を見るアングルで描いた。

 蔵は解体したが、主屋は残して改修することを決めた保坂さんは「この地震で喪失感が大きいが、描いてもらってうれしい。今後は街に開かれた、直江津を発信できる場所にしたい」と思いを語った。ひぐちさんは「再建したら蔵があった場所に飾ってもらえれば」と話した。