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誘客・利用促進今夏に 新幹線延伸開業見据え JR大糸線「振興部会」

報道陣の取材に応じる振興部会の五十嵐部会長(糸魚川市都市政策課長、左から3人目)ら。北陸新幹線の敦賀延伸に合わせ、今夏から大糸線の利用促進に本格的に取り組むとした(長野県の大町市役所)

 JR西日本の大糸線(南小谷―糸魚川間)について、糸魚川市を含む沿線自治体などで構成する期成同盟会に設けられた「振興部会」の会合が14日、10カ月ぶりに長野県の大町市役所で開かれた。

 16日の北陸新幹線金沢―敦賀(福井)延伸開業を契機に、今夏にも関西方面からの観光客をターゲットにした利用促進策を講じることを申し合わせた。

 昨年5月の会合で、路線の利用促進や活性化に大きな比重を置く沿線自治体側の姿勢と「持続可能な路線のあり方」の議論を期待してきた、オブザーバーのJR西の考え方の溝が顕著となった。新潟、長野両県がJR西と協議を重ねた結果、10カ月ぶりに会議が開かれることになった。

 新潟県交通政策課の斎藤茂樹課長は「前回の会合で進め方の認識の違いが表面化したが、その状態を放置することは得策ではない。両県がJR西に働きかけ、3者で調整を進めてきた」と説明した。

 非公開の会議終了後、五十嵐博文部会長(糸魚川市都市政策課長)らが取材に応じた。沿線自治体はそれぞれ大糸線の利用促進策を展開する予定だが、北陸新幹線の敦賀延伸以降、沿線一体で速やかに行う施策はない。五十嵐部会長は「今夏に間に合うようスピード感を持って取り組んでいかなければならないと考えている」と述べた。

 利用促進策として挙がった「糸魚川駅発の列車をJR東の白馬駅まで乗り入れする方策の検討」について、JR西金沢支社の鹿野剛史交通企画室長は「(JR東区間への乗り入れは)課題も複数あり、簡単に実現できるものではないが、検討していく」とした。