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「平和を願う日」名立区で行事 広島原爆から平和考える 戦争体験聞き共有・発信を

名立機雷爆発事件の犠牲者に向け黙祷をささげる出席者
被爆2世の知人が、広島県外で差別の目を向けられたことを語る西澤さん

 海岸に漂着した機雷の爆発で63人が犠牲となった、1949年3月30日の「名立機雷爆発事件」をはじめ名立区で発生した災害などを語り継ぐ「名立・平和を願う日」の記念行事が10日、名立地区公民館で開かれた。区内の住民団体で組織する実行委員会主催。

 同区では事件のあった日を「平和を願う日」と定め、毎年この時期に行事を行っている。石井浩順実行委員長は「機雷爆発事件以降も台風災害や(オウム真理教信者に殺害された)坂本堤弁護士の遺体発見など、数多くのことが起きた。どのようにしたら平和になるのか、考える機会にしていこう」と話した。

 テーマは核兵器。昨年広島市を訪れた名立中3年の小林亜瑚さん、青少年育成団体「名立の子どもを守り育む会」の役員が見聞を出席者に伝えた。小林さんは市の中学生派遣事業で8月6日の平和記念式典に参列、資料館も見学した。「資料の数々は、あまりに悲惨で最後まで見ることができないほどだった。真剣に平和を考える機会になった」と報告した。

 講師に広島市出身の被爆2世で、新潟市の市民団体「灯(あかり)の会」の西澤慶子代表を招いた。西澤さんは両親から聞いた原爆投下直後の広島市内、差別の目を向けられた知人の被爆2世の逸話を語った。出席者に中学生もいたため「ぜひ祖父母から戦争の体験を聞いてほしい。その上で、平和について考え、友人と共有し、世界へ発信してほしい」と呼びかけた。

被爆2世の知人が、広島県外で差別の目を向けられたことを語る西澤さん