文字サイズ

高く力強く「馬」跳ねる 小正月行事 大人も子どもも会場一体 上越市桑取谷横畑集落

「大馬」の様子。3カ所で3回ずつ3周、計27回跳ぶ習わし
「馬」に先立ち、枝に餅や縁起物細工を飾り付ける繭玉作りを体験した

 上越市桑取谷の横畑集落に伝わる小正月行事「馬」が10日、同所の古民家カフェ「平左衛門」で行われた。

 同集落のみに伝わる旧暦小正月の伝統行事。古くから地元の若衆や子どもたちが集落の家々で馬のように跳びはね、五穀豊穣(ほうじょう)を祈ってきた。昭和53年に一度途絶えたが、地元有志により平成10年に復活。同15年からは、NPO法人「かみえちご山里ファン倶楽部」(石川正一理事長)が地元住民や中学校などと共に伝承保存している。

 今年は大人を中心とした「大馬」に10人、潮陵中生徒による「馬」に9人、子どもたちによる「子馬」に9人が参加した。

 昭和の行事の映像鑑賞、繭玉作りに続き、いよいよ馬役たちが会場入り。「ヒヒーン」といななき、腰の鈴を鳴らしながら力強く跳びはねた。ほこりが舞うほど、その年は豊作になるといわれている。観覧者は「ほこりっぽい」と声を上げ、演じ終えた馬役たちに惜しみない拍手を送っていた。

 千葉県から移住し、桑取・谷浜区の鍋ケ浦で農業に携わる古岩樹さん(25)は初めて大馬に参加。「馬役同士や会場との一体感、ここにしかない空気感がとても楽しかった。たくさん跳ぶので思った以上に大変。来年は足腰を鍛えて参加したい」と話した。

「馬」に先立ち、枝に餅や縁起物細工を飾り付ける繭玉作りを体験した