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「加藤家のひな人形」展示 3月10日まで上越市立歴史博物館 明治時代の「御殿びな」 常設展に上杉謙信の「一節切」も

歴史ある「御殿びな」を見学する小学生
伝謙信所用の「一節切」。袋も同時代のものと考えられている

 上越市立歴史博物館(同市本城町)は3月10日まで、「加藤家のひな人形」を展示している。明治時代の珍しい「御殿びな」で、1階ラウンジに展示され、無料観覧できる。開館時間は午前10時から午後4時まで。

 加藤家は樋場(現同市とよば)の地主で、江戸時代に大肝煎(おおきもいり)を務めた。明治時代に頸城自由党の主要メンバーとして自由民権運動を進めた加藤貞盟が同家から出ている。ひな人形は明治40年代の初め、京都の人形師、橋本幸三郎商店で購入したもので、平成30年に同館に寄贈されて以来、ひな祭りに合わせて毎年1カ月ほど展示している。

 ひな人形は段飾りの上の「内裏御殿」に飾られ、脇の部屋に三人官女、階段の左右に左大臣・右大臣が控える形式。館内では常設展に加えて恒例の企画展「探検!むかしのくらし」を行っており、展示の見学に訪れている小学生も、ひな人形を興味深げに見入っていた。

 同館の常設展では現在、上杉謙信所用と伝わる笛「一節切(ひとよぎり)」を展示している。これは三和区の神田富永家の祖先が第4次川中島合戦の際に謙信から与えられたものと伝わる。他の歴史資料と入れ替えながら展示しており、今回は3月途中までの予定

伝謙信所用の「一節切」。袋も同時代のものと考えられている