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上越市本町5・正香園上越店 入居ビル被災 3月3日で閉店 苦渋の決断も前向き

3月3日をもって閉店する正香園上越店。商品棚を点検する松木社長

 上越市本町5の茶販売店「正香園上越店」は、3月3日をもって閉店する。元日に発生した能登半島地震により入居するビルが大きく損傷したため。松木成徹(よしゆき)社長(52)は長年の愛顧に感謝し、「残念だが、気持ちを切り替え頑張っていきたい」と前を見据える。

 同店は1989年、高田本町商店街に開店。以来34年間、地域の人に親しまれてきた。

 松木社長によると、同店が入居する富選ビルは昭和40年代前半に建造。かつては病院や塾などが入居していたが、近年は同店だけが営業していた。

 地震の影響でビルの外壁がアーケード内に落下したり、コンクリート片が天井を突き破ったりした。「歩行者や従業員に被害がなかったことは不幸中の幸い」と、松木社長は神妙に振り返る。

 建物は応急処置を施したものの、築50年超の建物は老朽化が顕著で、営業の継続は危険と判断、閉店を決意した。

 糸魚川市の本店や工場は無事で、茶や菓子の製造はこれまで通り。上越店で販売していた茶葉は、フルサット内(上越妙高駅西口)と上越市春日新田5の「雪の香テラス」2店舗で販売を継続。取り扱い商品の充実も図る予定だ。

 上越店では来月3日まで売り尽くしセールを実施。29日は急須などの茶道具を5割引きで、22~29日までは茶、菓子などを3割引きで販売する。年配客に配慮し、セール期間は長めに設けた。松木社長は「お客さまには感謝の気持ちでいっぱい。ぜひ足を運んでほしい」と呼びかけている。

 閉店まで無休。営業時間は午前10時から午後5時まで。問い合わせは同店(電025・523・8686)へ。