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雪上にトウガラシ 〝赤い帯〟見物客ら魅了 かんずり 大寒に「雪さらし」 妙高高原のスキー場

雪原に真っ赤なトウガラシをまく従業員

 妙高生まれの辛み調味料「かんずり」の主原料となるトウガラシの「雪さらし」が「大寒」の20日、妙高市妙高高原地域の池の平温泉アルペンブリックスキー場で行われた。従業員4人の手で真っ赤な色合いの実がまかれていき、雪上の赤い帯が見物客らを魅了した。

 「かんずり」は、有限会社かんずり(妙高市西条、東條昭人社長)が製造している。毎年「大寒」が初日の「雪さらし」は、仕込みの最初の工程。今夏に収穫し塩漬けした長さ20~25センチのトウガラシを、雪上で3、4日寝かせる。トウガラシの雑味や苦みを雪が吸い取り、辛みがまろやかになるという。ユズ、こうじ、塩を混ぜ3年間熟成・発酵させると完成する。

 暖冬少雪の影響で昨年に続き、初日は同スキー場で実施した。トウガラシは今年、約6トンを収穫。同日は約600キロを用意した。残念ながら、妙高山は顔を出さなかった。

 東條社長(54)は会場提供の協力に感謝し「外国人観光客ら、多くの方に見ていただき、名前を覚えていただき、妙高を発信してもらいたい」と願った。

 大役を務めた女性従業員(46)は「ゲレンデの斜めのところは初めてだったが、これも絵としてはおもしろいのではと思い作業した。いつも通り、おいしい『かんずり』になってくれれば」と話した。

 同日は一般向けの見学会や体験会も催され好評だった。来場者に甘辛たれの「かんずり力もち」が振る舞われた。「雪さらし」を初めて体験した市内の50代男性は「トウガラシを塩漬けにするとは知らなかった。存在感がありますね」などと驚いていた。

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