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能登半島地震 企業の被災も明らかに 精密金型収納 自動倉庫が倒壊 上越市の丸互

1日の地震でめちゃくちゃになった自動倉庫(10日、上越市春日新田4の丸互)

 1日発生した能登半島地震で被災した企業の実態が明らかになりつつある。生産設備への被害は全国的なサプライチェーンの寸断にもつながる恐れがある。

 精密部品の射出成型を手掛ける丸互(上越市春日新田4)は、1日の地震で金型を収納していた自動倉庫(コンピューター管理された倉庫)が倒壊。約1000点あるスチール製の金型が取り出せない状況になっている。同社によると被害は自動倉庫だけでも2000万円以上だという。

 金型は全て〝一点もの〟のため代替が利かず、交換品を製造するには時間と多額のコストを必要とする。生産が滞れば部品供給に支障を来すため、20日までに全ての金型を搬出し、ゆがみや割れなどがないか確認することにしている。

 自動倉庫は2004年の中越地震、07年の中越沖地震でも倒壊しなかった。半田和之常務は「揺れの向きなどが影響したのかもしれない。まずはスタッフの安全を確保しながら、供給責任を果たしていく」と話した。

 復旧には数千万円単位の投資が必要となる見通し。半田常務は「行政などから、何らかの支援があればありがたい」と話していた。

 災害特別相談窓口を設けている上越商工会議所によると、上越市内では複数の製造業で製造設備などが被災し、10日までに復旧を済ませたところがあったという。