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津波警報 沿岸部で被害 能登半島地震 最大震度7 上越3市震度5強 上越市・糸魚川市、計10人けが

津波被害に見舞われた上越市のなおえつ海水浴場。土砂やがれきが堆積し、道路をふさいでいる(2日午後1時30分ごろ)

 1日午後4時10分ごろ、石川県輪島の東北東約30キロを震源とする震度7の地震があり、気象庁は石川県に大津波警報を、本県ほか隣県の海岸部に津波警報を出した。北陸から北海道の広い範囲で津波を観測した。震源の深さは16キロ、地震の規模を示すマグニチュードは暫定値で7・6。上越市、妙高市、糸魚川市でそれぞれ震度5強を観測。上越市で6人、糸魚川市で4人がけがをした。上越市では関川などを遡上(そじょう)する津波が確認され、直江津の沿岸部では住宅地にまで達したとみられる。

 元日夕方のくつろぎは一変した。緊急地震速報のけたたましい音とともに激しい揺れが始まり、食器棚から皿が落ちて割れ、テレビがガタガタと揺れた。直江津では津波警報の発令と同時に、標高の高い内陸方面へ向かう車両で国道18号上り線は大混雑した。

 1日午後4時10分ごろから1時間の間に、上越市では震度1以上の地震を15回観測した。スマートフォンで地図を見ながら避難所を探して川から離れるように歩く家族、愛犬を抱えて市役所のロビーに駆け込む人、電話で家族の安否を確認しながら歩く人の姿が見られた。

 津波は地震発生の20分後、午後4時30分には直江津の沿岸部に到達していたとみられる。同市港町1の住民は「防潮堤の一部が流されてしまった」と話していた。

 交通機関も混乱した。北陸新幹線は1日、地震を受けて全線で運転を見合わせ。午後5時30分以降、東京―長野間で再開したが、大幅な遅延が生じた。2日午後3時過ぎ、富山―長野間の全線で運転を再開した。

 国道8号は上越市茶屋ケ原で土砂崩れが発生。県警によると、土砂崩れの幅は10~20メートル。復旧のめどは立っていない。

 気象庁は2日、「今後2、3日程度、規模の大きな地震が発生することが多くある。この地域では3年以上地震活動が続いており、当面、継続すると考えられる」と警戒するよう呼びかけている。