文字サイズ

イベント特色いろいろ ルーツ、現状を紹介 上越市

直江津祇園祭クライマックスの御饌米奉納(昨年7月29日)
昨年の高田城址公園観蓮会初日のハス(昨年7月15日)

 今年は全国的に有名な上越市の一大イベント、高田城址公園観桜会と謙信公祭が99回目を迎え、100回の節目が目前となっている。同市にはほかにも特色あるイベントが数多い。コロナ禍の影響が弱まり、にぎわいが戻りつつある。各イベントのルーツと現状をまとめた。

◇高田・直江津祇園祭

 直江津(同市西本町4)にある八坂神社の祭り。平安時代中期に始まったと考えられている。江戸時代に統治の中心の城が直江津の福島城から高田城に移った際、同神社は移転せず、みこしを高田に運んで祇園祭を行う許可を得た。これが前半に高田で、後半を直江津で行う独特な祭りの理由となった。

 高田に赴いたみこしは川下りで直江津に戻り、直江津祇園祭が始まる。昭和初期までは2日間で、同10年以降に現在と同じ4日間となった。当初は7月中旬だったが、昭和41年ごろに現在の日程に定まった。平成29年に県の無形民俗文化財に指定されている。

 みこしの渡御に加え、直江津では各町内の屋台が巡行し、最終日の御饌米奉納でクライマックスを迎える。コロナ禍で神事を除いての中止や縮小があったが、昨年は「完全復活」して行われた。

◇高田城址公園観蓮会

 「東洋一」と称される高田城址公園外堀のハスを楽しむイベント。長く「上越はすまつり」として親しまれてきたが、令和2年に会場の名称が高田公園から変更されたことを機に、観桜会と統一感を持たせて改称した。

 同公園のハスは明治4年、県内有数の大地主、保阪貞吉が廃藩置県で困窮する旧高田藩士救済のためにレンコンを栽培したことが始まり。その魅力を広めようと、当時の青年会議所が働きかけ、市教育委員会主管の「若人の祭典」として始まった。

 真夏のイベントのためお休み処を設置し、観光ガイドによる案内を行っている。「蓮の御膳」など、本町周辺との連動も図っている。

◇レルヒ祭

 日本で初めてスキー技術を上越で伝えたレルヒ少佐の功績を顕彰するイベントの始まりは平成7年。それまで金谷山スキー場で行われていた市民スキー祭が、降雪不足で中止が続く中、雪が少なくてもできるイベントへと転換した。

 夜の幻想的な「たいまつ滑降」や、レルヒ少佐が伝えた一本杖スキー術の披露などに加え、実行委員長が時代に合わせたイベントを考えて行っている。平成14年からイベント名に「日本スキー発祥○○周年」が付き、今年は113周年となる。

昨年の高田城址公園観蓮会初日のハス(昨年7月15日)
レルヒ祭の一本杖スキー披露(2018年2月4日)