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話芸・舞踊 舞台重ね節目 「上越名人会」50回目の公演

節目の舞台に立つ信越文化研究会の佐藤敏(藤間喜與廣)世話役頭

 信越文化研究会は19日、上越市下門前のリージョンプラザ上越コンサートホールで「上越名人会」を開いた。50回目の節目に落語や日本舞踊の達者な芸が披露された。

 同イベントは昭和49年、同会世話役頭の佐藤敏(藤間喜與廣)さん(78)が歯科医の笹川修さん、松風園前当主の笹川克郎さんらと話し合い、落語家の五代目柳家小さん師匠を招き、直江津と高田の2会場で第1回を行った。

 2回目以降は佐藤さんの師匠の藤間喜與恵さんと、その門下生が加わり、会場も上越文化会館、リージョンプラザ上越と変遷した。佐藤さんは「リージョンプラザができた時は小さん師匠が来て、『これくらいの大きさが(落語に)ちょうどいい』と言ってくれた」と当時を回想した。

 節目の今回は落語協会会長の柳亭市馬さん、小さん師匠の孫の柳家花緑さん、藤間紫寿和さんらが出演した。喜與恵さんと振り付けして第13回で初披露した「上杉謙信」を踊ってひときわ大きな拍手を受けた佐藤さんは「よく続いたと思う。出演、応援してくれた人のおかげ」と50回を振り返った。