文字サイズ

妙高市商工会 誕生へ 市内の二つが合併調印

合併契約書に調印した妙高高原商工会の橋詰会長(中央左)、妙高商工会の望月会長(同右)と立会人の城戸市長(左)、県商工会連合会の早川会長

 妙高市内にある2商工会、妙高高原商工会(橋詰修二会長)と妙高商工会(望月利一会長)の合併契約書調印式が14日、妙高市関山の休暇村妙高会議室で行われた。来年4月1日合併、「妙高市商工会」の誕生が決定した。

 合併に向けては県商工会連合会が県の補助金削減などを踏まえ、令和3年3月、臨時総会で県内商工会組織の集約化方針を決議。この方針に沿い、旧妙高高原町、旧妙高村時代から隣接し交流のある2商工会は、同年11月に合併検討委員会を設置した。会議を積み重ね、今年6月には合併推進協議会を設置。今月7日に2商工会でそれぞれ臨時総会を開き、合併および合併契約書の内容を承認した。

 合併は妙高高原商工会が存続し、妙高商工会が解散する形を採用する。その上で名称を「妙高市商工会」に変更。本所は現妙高高原商工会に置き、支所は設けない。

 調印式には関係者24人が出席。城戸陽二市長が立会人を務め、橋詰会長、望月会長と三者間で署名、調印、書面を交わした。

 橋詰会長は少子化に伴う商店減少や事業承継の困難さなど、合併に至った深刻な課題を挙げ「いろいろな困難をくみ上げ、適切な支援ができれば」と新・商工会への決意を示した。望月会長は60年以上に及ぶ妙高商工会の歩みを紹介し、地域の中小事業者のためにある商工会の存在意義を強調。長い歴史に幕を閉じる来年3月を「ゴールではなく未来へのスタートとし、より良い商工会になるよう努力していく」と誓った。

 城戸市長は合併に至った両商工会に決断や努力に敬意を表し、「市としても、皆さんの期待に応えられるように努力していく」と約束、商工会のさらなる発展を願った。来賓を代表し、関根正明市議会議長、八木清美県議、県商工会連合会の早川吉秀会長も祝辞を述べた。