秋の予防運動 火災防止へ訓練・広報 上越消防は特養で実施

秋の火災予防運動が9日から1週間、全国一斉に行われる。住宅防火対策や放火火災防止など、六つの重点項目に沿ったさまざまな訓練、広報活動が行われる。
運動開始前日の8日、上越消防署は上越市上真砂の特別養護老人ホームいなほ園で、消防訓練を実施した。コロナ禍もあり、同署管内では久々の高齢者施設との合同訓練。消防から19人と車両5台、利用者と施設職員合わせて約70人が参加した。
訓練は夜間に同施設の3階居室から出火し、職員が初期消火と利用者の避難を行ったが、2人が取り残されたと想定。到着した消防隊員らは消火活動や施設からの聞き取り、はしご車を使用した高所からの救助作業を同時に進め、訓練後も施設側に講評を行った。
横田里美署長は「避難後の施設利用者の安全確保が課題だが、今回は地域の方にも参加、協力してもらった。今後もさまざまな状況を想定した訓練を通じて火災予防を呼びかけていきたい」と話した。