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館内飾る妙高山の絵画 藤田賢一郎さん妙高市関川でギャラリー峨々プレオープン 古道具なども展示

プレオープン中のギャラリーと藤田さん。さまざまな画家による妙高山の絵と、使用者の思いが伝わってくる古道具を多数展示
峨々(高く険しい様)とした妙高山だけでなく、優しさや柔らかさを感じる妙高山など、作家それぞれの感性を見比べることができる

 中郷区坂本の藤田賢一郎さん(61)が妙高市関川2275―79に私設ギャラリー「ギャラリー峨々(がが)」をプレオープンした。いもり池に近く、妙高山がよく見える立地で妙高山を描いた絵画作品などを展示している。

 藤田さんは元中学校の技術科教師で、2校目の勤務校から転任する際に妙高山の絵を贈られたことをきっかけに、妙高山の絵を収集するようになった。さまざまな妙高山の姿を多くの人に楽しんでもらおうと、ギャラリーを開設した。

 展示している絵画は約20点で、高井進さん、笹川春艸さん、故・柴田長俊さんら上越ゆかりの画家に加え、はりたつおさん、城戸真亜子さんらさまざまな画家による作品が並ぶ。画家ごとに持つ妙高山のイメージや技法はさまざまだ。

 藤田さんは「妙高山は存在感のある山。四季折々の美しさや表情がある。本物の妙高山を見ながら、いろいろな人が描いた妙高山を見ることができ幸せ」と話す。

 プレオープンは10月14日から始まり、知人に加え、紅葉を見に妙高山を訪れた観光客が多く立ち寄っている。グランドオープンは来年を予定しており、季節ごとの妙高山と一緒に楽しんでもらいたい考えだ。

 展示品のもう一つの柱が、こちらも趣味で集めたという古道具。生活道具や仕事道具など多岐にわたり、素材も木や陶器、金属などさまざま。「使い込んだ木材が好き。手触りや色つやに表れる。修復の後などもストーリーを感じる」と話す。

 妻の由江さん(63)のコレクションも併せて展示。作家「なー猫」さんが制作する猫をモチーフにした古布作品で、ギャラリー内の〝隠れ猫ちゃん〟を探すことも楽しめる。

 プレオープンは26日まで。土、日曜と祝日の午前10時から午後4時まで開館する。12日は休館。入館無料。問い合わせは藤田さん(電080・5096・1847)へ。

峨々(高く険しい様)とした妙高山だけでなく、優しさや柔らかさを感じる妙高山など、作家それぞれの感性を見比べることができる

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