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竿釣りでサケ採捕 親魚を確保・若手の増員 今秋から姫川河口で 糸魚川内水面漁業協同組合

姫川河口で竿釣りによるサケの採捕を始めた糸魚川内水面漁協の鮭部会組合員(3日)

 糸魚川内水面漁業協同組合(永野正司組合長)は、姫川河口に遡上(そじょう)するサケの竿(さお)釣りを始めた。サケの増殖事業の一環で、親魚の確保増に向けた新たな取り組み。併せて若年層の組合員の増員にもつなげたいとしている。

 サケの採捕方法は従来は網漁だったが、漁獲量の減少や捕獲する組合員の高齢化の課題があり、鮭事業継続のため今年から竿釣りによる採捕を追加した。県内の実践例を参考にし、県許可を得てスタート。鮭部会組合員13人が餌釣り、ルアー・フライフィッシングによる捕獲を12月まで行う予定。

 組合員によるとサケ釣りは難易度が高いという。今月3日までの釣果は15匹。今シーズンの目標は100匹。同日午前には体長約80センチ、重さ約3キロを釣り上げた。「川を跳ねて走っているのが分かる」「大きく重みがあってやりとりがすごい」と引きを楽しむ。

 永野組合長(60)は「若い組合員が増え、楽しくサケを捕ってもらえたら」と期待する。将来的にはサケ有効利用調査を活用して一般遊漁者を募る方法も考えていく。

 問い合わせは同組合事務所(電025・552・7828)へ。