上総、春高ならず 決勝で学館に敗れる 全日本高校バレー県予選

第76回全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)県予選男女決勝が3日、新潟市東総合スポーツセンターで行われ、2連覇を目指した男子の上越総合技術は東京学館新潟にセットカウント0―3で敗れ、2年連続の春高舞台には届かなかった。前日の準々決勝、準決勝で男子の関根学園は準々決勝で北越に県総体の雪辱をした後、準決勝で東京学館新潟に敗れベスト4、女子の上越は準々決勝で佐渡にフルセットの末に敗れベスト8だった。
上越総合技術は県高校総体決勝で敗れた東京学館新潟に挑んだが、悔しいストレート負けとなった。松木知寿監督(49)は「向こうの方が実力は上。苦しい展開を予想していた。1セット目を取り切れていれば違う展開になった」と悔しさをにじませた。第1セットは相手のミスにも乗じてリードしたが、23―25で落とし、流れを失った。
昨年の春高舞台で躍動し、監督との親子鷹でも注目された主将の松木太一(3年)はレフトやバックから打点の高い強烈なスパイクを連発した。試合後は笑みも浮かべ、「チームのみんなとやりきった」とすがすがしく話した。父と戦った3年間を振り返り、「面倒くさいこともきついことも言われたけど、ここまで来られたのも父のおかげ。感謝している。全国にもう一回連れて行きたかった」と率直な思いを表した。
松木やセッターの前山莉武、センターの目黒巧、ライトの石井翔(いずれも3年)は小学生チーム・糸魚川JVCから糸魚川中、上越総合技術と一緒にやってきた。コロナ禍で全中出場がかなわない無念も味わった。
松木と小学1年から12年間を共にした目黒は「糸魚川のみんなで上総でやれた。絆はどのチームにも負けていない」と話し、司令塔の前山は「全国に行きたかったけど、最後にこうやって決勝で戦えてうれしい」、ライトの石井は「一緒にやってきた仲間とできて良かった」とそれぞれ感謝の思いを口にした。
1、2年生はチーム編成ぎりぎりの少人数となるが、新主将の久保田志恩(2年)は「この悔しい気持ちを忘れず、日々の練習から自分たちに厳しくいきたい。決勝で今度は勝ちきりたい」と、再び全国を意識して決意した。
女子は長岡商が2年ぶりに優勝した。
最終ラウンドの上越勢の結果は次の通り。
【男子】
▽準々決勝 関根学園2(25―22、16―25、25―20)1北越 上越総合技術2(25―16、25―21)0新潟第一
▽準決勝 東京学館新潟2(25―17、26―24)0関根学園 上越総合技術2(24―26、25―19、27―25)1佐渡
▽決勝 東京学館新潟3(25―23、25―21、25―18)0上越総合技術
【女子】
▽準々決勝 佐渡2(25―12、16―25、25―18)1上越