文字サイズ

大根に「浄」の字 下ごしらえ進む 上越市寺町2浄興寺庫裏で3日に大根焚き

「浄」の字の焼き印を押した大根を下ゆで。食欲をそそる香りが周囲に広がっていた

 体を温め、息災を祈る―。上越市寺町2の浄興寺庫裏で3日、浄興寺大門通りまちづくり協議会による大根焚(た)きが行われる。1日、大根の下ごしらえが寺町2町内会館で行われた。

 大根焚きは無病息災を願って行う伝統行事で、「浄」の字の焼き印を押した大根の煮物と、厚揚げの煮物、おにぎりが振る舞われる。

 昨年度は感染症対策としてテイクアウト方式で行ったが、今年はコロナ禍以前と同様に庫裏の中で食べることができる。300人分の予約は終了しているが、わずかに当日受け付け分もあるという。

 1日の下ごしらえは協議会の会員15人が参加。大根を切って面取りし、焼き印を押して、下ゆでした。2回のゆでこぼしを含めて約3時間ゆで、あく抜きをする。今年の大根は大きく、筋っぽさがないといい、会員からも出来上がりの味を期待する声が聞かれた。

 協議会の清水誠一会長は「久しぶりに通常通りできる。皆さんに喜んでもらえるのがやりがいにつながる」と話した。

 振る舞いは午前11時から午後1時まで。1食600円。