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糸魚川ジオパーク文化サイト 岩上神社を新規登録 大洞区で記念講演など 価値再認識し活用へ

糸魚川ジオパークの新規サイトに登録された岩上神社
登録を記念し、意見交換会や講演が行われた

 糸魚川ジオパーク協議会は27日、糸魚川市大洞区の岩上神社を糸魚川ジオパークの新たな文化サイトに登録したことを記念した意見交換会や講演を、同区の大洞集落開発センターで実施した。集まった地域住民らは同神社の価値を再認識し、糸魚川ジオパークのサイトとしての今後の利活用を展望した。

 同協議会によると、同神社が立つ高台はフォッサマグナの海底堆積物を貫く貫入岩(安山岩)でできていて、その麓にある大岩も同様。遠望からでも認識できる規模の貫入岩は、市内でもまれという。

 大岩の上にある祠(ほこら)が同神社のルーツとされ、その痕跡は神社名(岩上神社)と小字名(岩神)に残っている。参道の石段には大岩と同じ安山岩が使われており、「フォッサマグナの成り立ちと地域の信仰を学べる重要な場所」として今回のサイト登録に至った。

 糸魚川ジオパークの新規サイト登録は、同パークが2008年に初めて日本ジオパークに認定されて以来15年ぶり。

 調査に携わってきたフォッサマグナミュージアム学芸員で同協議会事務局の香取拓馬さんは講演で、「岩上神社周辺は、フォッサマグナが海だった時代に海底にたまった堆積物と、それを貫く貫入岩をセットで見ることができる貴重なサイト」と説明。その上で「岩上神社のルーツが大岩と関係していること」「岩上神社と大岩が、今でもこの地域で大切にされていること」が重要とした。

 意見交換会では、看板設置をはじめ、ジオパークとしての活用に向け活発に意見が飛び交った。横山武区長は「岩上神社は、私ら地区民のよりどころ。こうしてジオパークのサイトに認めてもらい、きょうのお話で価値を再認識できた」と喜びながら、今後を見据えた。

登録を記念し、意見交換会や講演が行われた