「切れ目」ない支援を 上越市長「対話集会」 子育て市民と意見交換

上越市の中川幹太市長と市民が「乳幼児の切れ目のない子育て支援」をテーマに語り合う対話集会が27日、同市土橋の市民プラザで開かれた。
子どもたちが健やかに育つために必要な取り組みについて、中川市長が子育ての当事者と共に考える目的。子育て中の市民ら12人が参加した。
中川市長は冒頭、参加者に子育てプロジェクトの主な取り組みを紹介。子どもの医療費の助成拡充や奨学金返還支援事業といった「経済的な支援」、病気の子どもの通院支援や伴走型相談支援事業といった「人的な支援」などに触れ、これらをもって「子育て全国一」を目指すとした。
参加者の一人は「今ある支援は親が子育てしやすいためのもの。大事なのは子どもが自分らしく生きられるよう地域が支える視点」と意見。また、子育て相談や健診における市の対応が画一的であった、支援制度などの情報がほしい人へ届いていないなど、悩みを抱える親へ寄り添う支援が足りていないとの意見があった。
このほか、0歳から3歳までの保育が無償化されていない、産前産後の支援や子育て中の人の家族への支援などに「切れ目」があるとの指摘も。中川市長は「皆さんの意見をできるたけ政策につなげていきたい」と結んだ。
対話集会は中川市長の「市民と共にまちづくりを進める」という考えのもとに始まった取り組み。昨年度は市内の中学校区ごとに、本年度はテーマごとに実施している。
次回は11月12日、板倉区で「棚田を未来につなぐために」をテーマに行われる予定。