クマ出没 県が「特別警報」 被害6件、7人

県は26日、相次ぐクマによる人身被害等を受け、最も警戒レベルの高い「クマ出没特別警報」を発令した。県内では同日時点で7人(6件)が被害に遭っていて、今後の人身被害の深刻化が懸念されるとして、県民に自身と家族の命を守る行動の実践を呼びかけている。
県は7月に湯沢町で男性が負傷した事案を受け、クマ出没注意報を発表。県内全域で餌となる堅果類が凶作となる予想から、死亡事故が発生した2020年のような人身事故の拡大が懸念されるとして、9月1日に「クマ出没警戒警報」を発令し、11月30日までを出没警戒強化期間としていた。
県内でのクマの目撃・痕跡報告件数は4月から10月25日時点で912件。過去10年間の10月末時点の数値では2020年の1545件、19年の1093件に次ぎ3番目の多さとなっている。県は人身被害6件のうち、4件が朝方に発生していて、クマが活発に活動する朝方と夕方以降は特に注意するよう呼びかけている。