関川河口から苗名滝まで56キロ歩き通す 全国河川遡行クラブ 全国の32人2日間で“源流”へ

全国の一級河川を河口から源流まで歩く「全国河川遡行(そこう)クラブ」(佐藤信廣会長)は21、22の両日、上越市の船見公園から妙高市杉野沢の苗名滝まで、関川に沿って歩いた。関東から九州まで全国から32人が参加し、雨天を物ともせずに歩き通した。
1978年に発足したNKK福山日本列島縦断歩行クラブが、2021年に列島縦断を達成したのを契機に、22年にクラブ名を現在の名称に変更。年2回のクラブ活動で、全国109カ所の一級河川を河口から源流まで歩いている。
今回で活動は57回目、関川での実施は2003年の有志による調査遡行以来20年ぶり。21日朝の船見公園は横殴りの風と雨となったが、参加者は日本海の景色や人魚像との撮影などを楽しみながら歩き出した。
藤田正幸さん(67、茨城県、同クラブ関東幹事長)は今回が20回目の参加。「健康で歩けるありがたさをかみしめ、仲間と語らうのが楽しみ」と語り、河川敷を歩いていった。
一行は同日、妙高市田口までの44キロを歩き、翌22日は残り12キロを歩いて、午前9時までに苗名滝へ到着。道中では白くなった妙高山、紅葉も楽しんだ。佐藤会長(86、広島県)は「風雨の中、無事にけがなく過ごすことができて楽しかった」と話した。