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芸術・文化

谷村美術館の未来考える 開館40周年記念「建築フォーラム・秋」 講演や活発な意見交換

「現代に生きる文化財としての谷村美術館」と題して講じる石田さん(奥)

 糸魚川市の谷村美術館開館40周年記念「建築フォーラム・秋」が18日、同市京ケ峰2の玉翠園・同美術館で開かれた。基調講演や参加型のディスカッションなどを通じ、同美術館の未来について考えた。

 基調講演は建築史家の石田潤一郎さん(武庫川女子大教授)が、「現代に生きる文化財としての谷村美術館」と題して講じた。

 ディスカッションは建築家の中野一敏さん(上越斜めの家再生プロジェクト)、谷村美術館を学ぶ会の室川和代さんを迎えて「美術館の未来を探ろう!」のテーマで実施。市民目線、建築家目線で活発な意見交換が交わされた。

 石田さんは「現代に生きる文化財としてのアイデア、新しい美術館としての構想を出すのが良い。直近の動向、トレンドを捉え、取り入れて活用のプログラムを作り、提案していけば、これほどの建物なので必ずやしかるべき評価が得られると考えている」と呼びかけた。