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市振駅に漂う国鉄の雰囲気 制服など展示・公開 観光急行運行に合わせ 「出張ジオパル」開設

国鉄時代の制服や駅名板など、鉄道関連の品々を展示している(7日)
市振駅に到着する観光急行。停車時間中に早速、展示を見に行く乗客もいた(同)

 えちごトキめき鉄道・市振駅に7日、「出張ジオパル」が開設された。国鉄急行形電車を活用した「観光急行」の運行日に合わせて、国鉄時代の制服や駅名板など鉄道関連の品を展示・公開している。

 糸魚川市がトキ鉄や同市観光協会などの協力を得て開設した。3月のダイヤ改正で観光急行が1日1回ではなく2回、市振駅を往復する体制になったことを契機に、同駅の魅力向上や鉄道の利用促進を図る狙いだ。

 展示品は糸魚川駅アルプス口(南口)の糸魚川ジオステーションジオパルで収蔵しているもの。制服や駅名板のほか、ジオラマ模型や写真、線路レールの部品などさまざま。かつての同駅事務室内に展示する。

 7日は報道機関や地域住民らに向けた内覧会が行われ、子どもから大人まで幅広い世代が観覧。同日は観光急行の運行日だったことから、停車時間中に早速見に行く乗客もいた。

 上越市から訪れた鉄道ファンの男性(27)は「国鉄時代に自分は生まれていないので、タイムスリップしたような気分になる」と声を弾ませながら、「こうして市振駅が有効活用されて、交流が広がり、地域が活気付いたらうれしい」と話した。

 展示日は観光急行の運行日(主に土日祝日)で、展示時間はおおむね午後0時30分から同4時30分まで。

 入場料は観光急行と展示時間内のトキ鉄乗降客は無料。乗降客以外は駅入場料金(190円)が必要。

市振駅に到着する観光急行。停車時間中に早速、展示を見に行く乗客もいた(同)