町屋拠点に活動 小学生がまち歩き 安全マップを制作 ヨリ・ミチ図工室

放課後の小学生がものづくりを楽しむ場として開講している「ヨリ・ミチ図工室」は本年度、上越市仲町6の町屋「ヨリ・ミチまちや」を拠点に活動の幅を広げている。4日に10月の活動が行われ、子どもたちはまちを歩いて安全マップを作った。
同教室は上越教育大大学院の五十嵐史帆教授の研究室が2017年に始めた。これまで同市高田地区を中心にさまざまな会場で行ってきたが、「この地域ならではのもの作りがしたい」(五十嵐教授)と考えていた時に、町屋の活用を進める「雁木のまち再生」が貸し出している町屋を見つけて今年の拠点とした。
本年度は6月から12月まで月1回、水曜と金曜に2グループが活動している。上越教育大付属小や校区の大町小の2から6年生21人が参加している。これまでにバッジや和紙を使ったうちわ作り、町屋で使う椅子作りを行った。この日は町屋の周辺を歩き、危ないと思った場所を撮影。町屋に戻ってから地図に落とし込む作業を行った。
五十嵐教授は「毎年参加する子どもが多いが、本年度は初めての子が増えた。町屋で活動していると、のぞき込んで関心を示してもらうことが多くなった」と〝町屋効果〟を話した。