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雁木町屋にシェアオフィス 上越市大町5 9日にプレオープン ストリートピアノも設置 多業種が入店

「オフィスたてぐや北川」に設置されたストリートピアノ。店内にはフリースペースやフリーボックスも設けられる

 シェアオフィス「オフィスたてぐや北川」が9日、上越市大町5にプレオープンする。雁木町屋の建物にさまざまな業種が入店。ストリートピアノを楽しむこともできる。

 オフィスは手づくり作家のネットワークWaccA(ワッカ、小林誠代表)がプロデュースしている。浄興寺de縁日などのマルシェを開く中で、参加する作家から「常設の店を出したい」「作品の保管場所が欲しい」との要望が多かったという。そこで「複合店の方が個性が絡み合って相乗効果が出る」との思いからシェアオフィスを想定。2年前から物件を探してきた。

 町屋は旧今井染物屋の斜め向かいに位置する。元は建具屋で間口も広い。現時点でレンタル着物や注文家具工房、写真スタジオ、アップサイクル品販売などの入店が決まっている。個人で店を構えるより費用がかからず、店番は出店者が交代で担当する。今後もマルシェ出店者らに声をかけ、メンバーを増やし、来年春にグランドオープンを予定。

 スペースに余裕があることから小林代表はストリートピアノを思いつき、市民から寄贈されたアップライトピアノと電子ピアノを設置した。店の前の通りで9日に行われる「まちやdeマルシェ」のライブで、上越教育大附属中3年の水沼志帆さんが午後2時から、ピアノソロを披露。電子ピアノは自由に演奏できる。

 翌10日以降、週末を中心とした開店時に、自由に演奏が楽しめる。テーブルと椅子を設置し、近所の人が集う場所にもなる。