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奴奈川姫と日本一の大ウス祭り 古代ラブロマンス再現 糸魚川市出身・池田拓真さん果恋さん主役

今年の主役を務めた池田果恋さん、拓真さん夫妻。奴奈川姫と大国主命を演じ、求婚の場面などを繰り広げた

 糸魚川市能生地域の恒例イベント、奴奈川姫と大国主命の恋愛絵巻を再現した「奴奈川姫と日本一の大ウス祭り」(奴奈川祭り実行委員会主催)が1日、同市能生小泊の道の駅マリンドリーム能生で開かれた。

 雨予報に伴って会場を屋内の能生マリンホールとし、安全祈願祭を行った後、齋藤研二実行委員長が「古代奴奈川の里のラブロマンスへGO」と力強く発して幕開け。華麗な奴奈川姫行列や巫女(みこ)の舞、熱演を交えた奴奈川姫を歌う会の歌声、勇壮な弁天太鼓の演奏などを披露して悠久の昔へいざなった。

 今年の主役は池田拓真さん(27)、果恋さん(29)夫妻。拓真さんは同市出身でギタリストとして、果恋さんはスポーツイベントの司会、MCなどで共に東京を中心に活躍している。見物客らが見守る中、果恋さんは美しく聡明(そうめい)な奴奈川姫を演じ、拓真さんは大国主命役で奴奈川姫に求婚する場面などを繰り広げた。

 昨年10月に結婚した2人は「(結婚して)もうすぐ1年。記念になった」と喜び、「地元にこんな立派なお祭りがあるのを知らなかった。夫婦そろって参加できて光栄です」と拓真さん。果恋さんは「注目されて少し照れくさかったけど」と笑みを浮かべ、「皆さんが20数年積み重ねてきたお祭りに携わらせてもらってうれしい。これからも続いていってほしい」と願った。

 重量8トン、大櫓(やぐら)に組み込まれた豪快さが名物の大ウスによる餅つきは天候不良などのため中止し、来場者には紅白祝い餅が配られた。