「はまなすバス」運行開始 廃止路線、空白地の「足」に 柿崎まちづくり振興会

NPO法人柿崎まちづくり振興会は2日、有償運送の「はまなすバス」の運行を開始した。廃止バス路線の代替えと公共交通空白地の住民の足を担う。
同バスは8人乗り普通自動車(相乗り)で、決められた時間、停留所を運行する「定時・定路便」(1日2便)と、予約に応じて運行する「デマンド便」(同6便)の2形態。
黒岩線と水野線の路線バスが9月29日で廃止となったためその代替えと、路線バスが通っていない七ケ、竹鼻、馬正面、桃園などの地区を新たに需要に応じて走らせる。
同振興会職員と頸城ハイヤー(柿崎区柿崎)社員の計12人がドライバー登録。午前6時50分、柿崎コミュニティプラザ前発のデマンド便から、2形態合わせ1日8便を運行。平日のみで、土日曜、祝日、年末年始は運行しない。福祉運送ではないため利用者の乗降の介添えなどはなく、自立歩行が難しい場合はタクシーなどの交通機関を勧めている。
運行に際しては2年前に同区地域協議会から要請があり、同振興会内で関係団体との検討や先進地視察を含め準備を重ねてきた。2日午前7時50分から出発式が行われ、同振興会の小池猛紀理事長は未知の事業への着手や運転手不足などの課題を示しながら、「常に改善して、安全で使い勝手の良い運行を心がけたい」と話した。
運賃は、利用登録をすれば高校生以上1回200円。デマンド便利用に際しては前日午後3時までに同振興会(電025・536・2140)へ予約を。