文字サイズ

「争族」ならないよう 白鳥弁護士 相続について解説 上越市で講座

弁護士の白鳥さんが相続と遺言について講演した

 上越市社会福祉協議会が主催する「自分らしく生きるための権利擁護講座」が9月30日、同市木田新田1の上越総合福祉センターで開かれ、40人が参加した。

 赤い羽共同募金の配分金を活用し、同協議会が例年春と秋に実施している講座。同日は秋講座の1回目(全3回)で、馬場秀幸法律事務所の弁護士、白鳥良一さんが「一族円満 相続と遺言」と題して講演した。

 白鳥さんは、家族が亡くなった際に現金や預貯金、不動産などの遺産を受け継ぐ対象が「相続人」であると説明。配偶者や兄弟などで相続の割合「相続分」が異なるなど、相続人間に不公平感が生じることで争い「争族」が起こると警鐘を鳴らした。

 白鳥さんは争族を避けるため、財産を遺す人「被相続人」が生前に「遺言」を作成しておくことが重要であり、「被相続人がその内容を事前に相続人たちに伝えることで互いの認識を共有し、トラブルを減らすことができる」と述べた。