さかきん発酵鍋新名物をPR 1日から提供 上越市内12店舗


上越の新名物として開発された「さかきん発酵鍋」が1日から、上越市内の飲食店12店舗で提供される。9月29日、同市西城町3のデュオ・セレッソで2周年開幕イベントが開かれ、同市のみそ蔵とコラボしたメニューが提供された。
「発酵学の父」と称される坂口謹一郎博士の出身地で、「発酵のまち」を掲げる上越市をはじめ、妙高、糸魚川の3市の食材、発酵食品を取り入れた鍋料理。地元産の酒かすをベースに、味はみそとトマトの2種類。開発した上越発酵鍋開発実行委員会では、発酵を売りにした他地域との差別化を図り、宿泊客をターゲットにして、地域振興や地域活性化につなげたい考え。
開幕イベントには70人が参加。「さかきん発酵鍋」は上越市内のみそ蔵5店のみそをブレンドして使用。前菜から肉料理まで、みそを効かせた特別メニューとなった。また、みそソムリエの杉田貴子さん(杉田味噌醸造場)、青木玲子さん(あおき味噌)による解説付きのみそ汁バーも多くの人が訪れていた。
開発普及委員会の遠藤正義委員長(岩の原葡萄園社長)は「市の観光を含め、市場の活性化に少しでも貢献したい。企画を通じて、坂口博士の偉業と発酵食品の魅力を知ってほしい」と話した。
