文字サイズ

個性も三者三様 大口さん親子が「三代展」 上越市の大島画廊

3人の作品が飾られた壁面を前にする(左から)満さん、昭治さん、萌さん

 上越市本町3の大島画廊で10月2日まで、「大口親子三代展」が開かれている。「いたくらみずえの会」の指導などを行う大口昭治さん(93、板倉区)、個展や絵画教室など幅広く活躍する満さん(68、妙高市)、東京でアパレルの製造・販売に携わる松原萌さん(34)の親子3代が約40点を展示している。開場時間は午前10時から午後5時まで。

 3代展は10年ほど前に1度行ったことがあるが、本格的な展示会は初めて。水彩画専門の昭治さんはここ10年ほどの作品を、満さんは幅広い時代に描いた油彩、水彩、スケッチを、萌さんはスケッチやデジタル絵画、デザインを布にプリントしたテキスタイルを出展、三者三様の個性を見せている。

 萌さんは「(絵画は)趣味程度」と話すが、出展作の多くを新たに描き「父の誘いがなければ(展示を)やることはなかった。いい機会をもらえた」と話した。昭治さんは3人の作品が並んだ会場を見て「(作風が)似ているところはない。それぞれが好きなように描いている」と話した。満さんは「3世代で展示ができる家族は珍しく、うれしいこと。表現方法は違うが、絵を描くという共通点をもっている」と話した。