文字サイズ

水稲24ヘクタールで枯死 渇水・高温 被害総面積70ヘクタールに 上越市

 上越市農地渇水対策本部(本部長・空周一農林水産部長)は6日開かれた市議会農政建設常任委員会で、8月25日時点における、渇水・高温による水稲被害の状況をまとめ報告した。

 被害は市内中山間地のほか、かんがいが行き届かなかった平野部にも及び、茶色く枯れ上がり「枯死」と判定されたのが24ヘクタール。高温・低湿で葉が巻き上がり、または巻き始めたものを合わせると70ヘクタールに及んだ。

 枯死被害は牧区で最も大きく、次いで旧上越市の南部。両者の合計は全体の3分の2を占める。枯死した水稲は収穫が不能となり、収入に結び付かない。高温障害を受けた水稲は米粒が割れたり白濁するなどして流通に適さないコメが多く発生し、収入減につながる。長期間雨が降らず、高温にさらされた影響で、水田の表面に大きな亀裂が入り、来年の作付け前に重機などによる復旧作業が必要となる水田もある。



 被害は枝豆をはじめ野菜や家畜にも及んだ。県上越農業普及指導センターによる8月30日時点のまとめによると、枝豆は10ヘクタールで、ブロッコリーは3ヘクタール余りで、それぞれ収量・品質が低下した。また家畜は牛舎・鶏舎の暑さで乳用牛3頭、肉用牛1頭、採卵のため飼育されていたニワトリ約1300羽が死んだ。

 直近の大規模な渇水被害は2018年8月に発生。水稲は中山間地を中心に約77ヘクタールで被害が起きた。家畜は暑さでニワトリ約1万5000羽などが死んだ。

 同本部は水田に水をくみ上げるポンプの費用助成や畜舎の暑熱対策に支援を行っている。空農林水産部長は「農地復旧支援に関する調査も開始した。農作物の品質確保に向けた取り組みを、関係機関と連携して進めていく」と述べた。